透析看護認定看護師
透析看護認定看護師ってどんな資格?
日本看護師協会が認定している認定看護師は全部で21分野。その中の一つが、平成17年から認定が開始された透析看護認定看護師です。試験の受験料は50,000円で、年に1回認定審査がという試験が行われています。
認定看護師といえば、キャリアアップを考えたときに、一番に頭に浮かぶ資格ではないでしょうか。大きい病院では資格取得を支援する制度がある場合も。もし自分の職場にその制度があれば、ぜひ利用しましょう。認定看護師は教育課程で最低でも6ヶ月学ぶことが必要で、その間は働くことができません。かなりの費用がかかるため、すべて自分でまかなうのはけっこうな負担になります。色々調査して、便利で使えるものはぜひ利用しましょう。
資格取得までの道
透析看護認定看護師の資格取得の流れは、『受験資格を満たす→教育課程を修了→認定審査(筆記試験)→合格』。受験資格は下記の通りです。
【透析看護認定看護師受験資格】
・看護師免許を有していること(准看護師は不可)
・透析看護の分野で3年以上の実務経験があること
・看護師の実務経験が5年以上あること(上の3年の経験を含む)
・透析看護認定看護師の教育課程(6ヶ月・615時間)を修了していること
ポイントは教育過程。認定看護師には21分野があり、それぞれの教育施設が全国にあります。その数は分野により違いが見られますが、透析看護に関しては東京都に1施設のみ。運よく自宅から通えるという方は少ないのではないでしょうか。仕事をしながらは通えないので、学費の他に家賃や生活費、交通費などをしっかり貯めておく必要がありますね。また、入学試験の倍率が高いことが予想されるので、しっかりと勉強し専門知識を身に付けておくことが大切です。
活躍の場や仕事内容
資格を取得すれば、透析看護のスペシャリストとして活躍が期待されます。そもそも認定看護師の役割として定められているのは、質の高い実践看護・看護職への指導・看護職のコンサルテーションなど。さらに透析看護の分野で求められるスキルは、安全安楽な透析管理・患者へのセルフケア支援です。
病院やクリニックなどの透析室で患者さんに接するのはもちろん、周囲の看護職の教育や指導も仕事となります。患者さんが腎不全という病気と付き合っていく中で、それをしっかりとサポートできる環境作りも大切ですね。