透析技術認定士
透析技術認定士ってどんな資格?
透析技術認定士は、財団法人医療機器センターが定めている透析療法合同専門委員会(腎臓学会・人工臓器学会・透析医学会・泌尿器科学会・移植学会から委員を選出)により認定されています。試験は毎年5月に実施されており、受験料は10,000円。ただし、事前に終了しなければならない講習会の受講料の費用として32,000円も必要です。
大きな特徴は、准看護師にも受験資格があるということ。実務経験年数に決まりはありますが、キャリアアップしたい方を幅広く受け入れてくれる資格だと言えるでしょう。看護職だけでなく、透析に携わる臨床工学技師のキャリアアップにも人気です。
透析療法指導看護師や透析看護認定看護師より、仕事をしながらチャレンジしやすいこの資格。もちろんしっかり勉強することは必須です。試験の合格率は70%前後と決して油断はできませんが、キャリアアップしたい方は検討してみることをおすすめします。
資格取得までの道
透析技術認定士の資格を取得するまでの流れは、『受講資格を満たす→認定講習会修了→認定試験→合格』です。認定委員会が実施している認定講習会を受験するための受講資格は次の通りです。
【透析看護認定看護師受験資格】
・看護師(実務経験2年以上)
・准看護師(高卒でば実務経験3年以上、中卒では実務経験4年以上)
・臨床工学技師(実務経験2年以上)
※実務経験は医療機関で透析業務に携わった期間を指します。
受講資格を満たせば、講習会です。講習会の受講には2つの方法があります。
・東京会場で4日間行われる講習会に参加
・約7週間のe-ラーニング講習会を受ける
さらに、講習会に参加した後に、自分で勉強するためにe-ラーニングを受講することも可能です。インターネットの環境が整っていれば、全国どこに住んでいても資格取得を目指せるのが嬉しいですね。
活躍の場や仕事内容
透析技術認定士の活躍の場となるのは、病院やクリニックなどの透析室が中心。高い専門性を身に付け、それを活かしながら働けるので透析業務が好きな方にピッタリです。資格があるのは患者さんに安心感を与えられ、信頼関係を築きやすくなるなどのメリットもあるでしょう。
透析看護師の募集はインターネットの看護師求人サイトでもよく目にします。転職を考えるときにも資格があれば、多くの選択肢の仲からより良い条件の職場に就職しやすくもなりますよ。