看護の現場

キャリアアップしたい方はチェック!透析療法指導看護師について

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透析療法指導看護師

透析療法指導看護師ってどんな資格?

透析療法指導看護師(DLN:Dialysis Leading Nurse)は、平成15年にスタートしました。腎不全看護学会・腎臓学会・透析医学会・泌尿器科学会・移植学会の5つの学会が合同で認定している資格です。受験料は30,000円で、毎年1月に試験が実施されており、その合格率は80%以上。しっかり勉強して試験に臨めば、そう困難ではありません。
看護経験が5年以上あること、透析やCKD(慢性腎不全)などの経験などが受験資格の条件に挙げられています。看護師資格があり、受験資格を満たしていれば特別に学校に通う必要はありません。透析分野でのキャリアを深めたいという方にはぴったりの資格ではないでしょうか。

資格取得までの道

資格取得までの簡単な流れは、『受験資格を満たす→看護実践事例をまとめる→受験願書提出→試験→合格』となります。詳しい受験資格については、下記の通りです。

 

【透析療法指導看護師受験資格】
・看護師免許を有していること(准看護師は不可)
・日本腎不全看護学会の会員になり、3年以上を継続していること
・腎不全領域に関する看護の実務経験が、通算で3年以上あること
・看護師の実務経験が5年以上あること(上記の経験3年以上を含む)
・腎不全領域での看護実践例を3つ提出すること
・学会や研修会などに参加して得られる点数が、30点以上あること

 

受験資格でポイントとなるのは、看護実践例ではないでしょうか。これは、テーマ・事例・アセスメント・看護計画・結果などをうまくまとめたものです。3例分作成するのはやや時間がかかるでしょう。資格取得を考え始めたら、こういった事例について事前に情報をまとめておくことが大切ですね。日本腎不全看護学会のHPでは、チェック項目や書き方の例などが紹介されているので、参考にしてください。

活躍の場や仕事内容

病院やクリニックで高い専門性を有する看護師として活躍できるのはもちろん、学会参加やセミナー講師など、透析療法指導看護師には活躍の場がたくさんあります。主な仕事は、透析治療を余儀なくされている患者さんに、満足してもらえる看護を提供すること。さらに、施設内外に関わらず、その知識や技術を広めて人材育成に努めることも役割の一つです。
キャリアアップして活躍したい方は、将来のビジョンに透析療法指導看護師を加えてみてはいかがですか?

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ようこそ

透析専門クリニックの勤務年数10年の看護師が、透析について熱く語っています。
透析に興味のある方、転職を考えている方の参考になれば嬉しいです!